父のこと-9

父につきそう毎日(でもないですが)です。
父を見ているとまだ安堵の様子が見えないのは、なぜだろうと考えた時、それはたぶん「この人なら」という医師に出会ってないからではないかと思う。
この歳の人はおそらく「お医者様=治す人」という価値観で育ってきた人だから、自分を治すのは医者という概念が染み渡っている人だと思う。

現代は癌に関する書籍が山ほどあって、そこから闘病し生還した方の軌跡や病院の先生が書いた本など、たくさんの情報を得ることができて、そしてマスメディアの情報操作の話も少なからず入ってきて、癌をもつ家族、私たちはどうあるべきか、すごく考える毎日です。

8月15日お盆の真っただ中、医科歯科大へ行って、頭頚科の先生と放射線科の先生の話をきく。どちらも若い先生ですがとても腕のある先生に見える。二人の先生ともに「手術」の方向ですすめられる。
手術の予後を考えて、他の治療法を選択したくここへ来たのに、また打ちのめされる。
特に頭頚科の先生は、その選択肢以外は話をきかないといった口調で、もう話にならない。いろいろな民間療法を否定し完治を目指すなら手術という話だけでした。

その後放射線科の先生のもとへ。この先生は手術を一番に進めるが、まだ話を聞いてくれるほうだった。
こうやって患者と医師と溝が出来たまま、平行線の話をしていても仕方ない。

今回私たちが放射線治療を選択しようとしている意味はいったいなんだろうかと、もう一度立ち止まって考えることにした。
西洋医学は根治治療を目指していて、取る、焼く、叩く、といった手法を目指している。そこには副作用や癌を再発させる可能性もあって、そして生存率に変わりはないとされている。
私は代替療法に出会って、医者が病気をなおしてくれるものではないということを知ったので、その治療法(西洋医学)が必ずしも正しいとはいえないということを父に伝えてきました。
だから癌をなくすという考えよりも、癌とともに共存しながら生きるということを目指してほしいと伝え、代替療法専門の病院へ連れていきました。そこでは漢方という身体の負担のない治療法と、食事をきちんととれるようにするための「最新の」放射線治療の情報を得ることができて、そしてここにきたわけです。

だから西洋医学のお医者さんは「癌を残す」という前提では話をしないし、私たちと全く話があわないので患者の意向をきちんと話さなければならないと思いました。

そして「他の病院の先生から新しい放射線治療をやっている先生がいるから」という話でここに来た、という説明と、普通の放射線治療ならここでやっても意味がないと話し、父は声を残したいけれど食べることも残したい、お金も時間もかかってもやれることはないか、を伝え
新しい放射線治療法をそこではじめて教えてくれました。

新しい治療法は、強度変調放射線治療(IMRT)といって複雑な形状の癌に照射を行っていく治療法です。照射するビームを腫瘍の形に合わせることができ、また強弱まで変化も可能で、負担を最小限にすることができます。
そうすることで、唾液の分泌などの影響も最小限におさえることができて、なおかつ腫瘍を小さくすることもできてという、通常の放射線よりも多少メリットがあります。ただ副作用は同じようにあります。放射線は火傷と一緒なので、どの程度その副作用に耐えられるのか、そこが心配です。

西洋医学と東洋医学の併用を信じていた私に少し希望がみえてきて、それをお願いしたいと伝えスケジュールを組んでもらうことにしました。すると、残念なことに一か月以上待たされることに・・・。そううまくはいかないですね。。

なんとか早くすることはできませんか?とお願いするも、難しいと。ならば同じような治療法をやっている他の病院を紹介して下さいとお願いして、都内の他の病院を紹介してもらう。

そしてその予約は次の日に。

父、連日都内へだけども大丈夫か。。

2016-08-14 11.08.59

食養生は本当に参考になります。


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