20060721 インディアンの活用したハーブ

しばらく渡航記になります。お許しください。
忘れないうちに書いておきます。
むこうで実にさまざまな植物を写真に収めてきました。
添乗員さんがたまたま地質学を専攻した方でとにかく地層に詳しく
今回のアメリカの旅は5日間の高いセミナーに出たかのような大収穫でした。
年齢不詳ではありましたが(笑)、かなり知識が豊富な方で、それこそ歴史に深く精通した方
映画や植物にも詳しい方で本当にこのツアーを選んでよかったと思っています。
メサと呼ばれるすばらしい景観をもつ岩岩の中を歩いていると、少ない植物の中にも
はっとする植物を目にすることができます。
植物は気候や土地の特徴をしっかり理解しているかのように、高山で育つもの
そうでないものがとてもはっきりしています。
1
写真はクリフローズ(CLIFFROSE:Cowania stansburiana)といわれる植物です。
グランドキャニオンに咲いていました。花が咲いていたのはここだけでした。
この植物はメディカルハーブ安全性ハンドブックには掲載されていませんでしたので
こちら http://www.pfaf.org/index.htmlのサイトを使って調べてみました。
もちろん、添乗員さんの説明も加えて書き留めておきます。
この植物は実にさまざまな用途に用いられていました。
まずはインディアン(ホピ族)の人たちが狩猟等に使う矢として。これは枝の部分を使って
先を矢のように細く削って作ったそうです。
また花の咲いたあとに、白いふわっとした毛のようなものをつけるのですが、
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これが赤ちゃんのベッド(背に背負える大きさ)のマットに使われたそうです。
そして花の部分はお茶として飲用されるそうです。薬効は去痰薬、下剤、傷を洗うなどとして
使われたといわれています。
2
行ったことがある方はご存知だと思いますが、ユタはあまり植物が豊富なところではなく
乾燥地帯で植物の生息が限られているように思います。
その中で、今そこにある植物を最大限に有効活用していたのだなあと感じるとともに
そこに知恵があり、植物の恩恵を感じていた現地の人々の心が見え隠れしていました。
Wild Plants Native Peoples of the Four Cornersによると
昔、ホピ族とナバホ族でメディスンとして、ウテ族では織物、
ナバホ族では染料や日焼け用塗料としてまた石けんの材料としても活用されていたようです。
日本では手に入りにくいハーブですが、このハーブをどう使うか、ではなく
ネイティブアメリカンたちのいろんな知恵を知ることで、
私たちは今、身近にある自然のものは何か、それをどううまく使うのを考え
活用していかなきゃと思います。
100M歩けば、コンビニがある時代ですものね。。。
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10 Comments »

  1. 早速勉強させていただきました、すごい・・・。
    クリフローズ(初めて聞きました)、実に様々な用途に使われていたのですね。
    hanoenさんが日記にされたような生活の中では「自然の恵みに感謝」というのがリアルな感情として湧き出てくるの、とてもよく分かる気がします。
    また聞かせてください。

    コメント by すくすく24 — 2006/07/21 @ 10:00 PM

  2. きれい~。エネルギッシュ~。自然のど真ん中の植物の生命力ですね。素敵な写真をありがとうございます。ほんと素晴らしいツアーですね♪

    コメント by ♪EYE♪ — 2006/07/21 @ 11:37 PM

  3. うう~いいなぁアメリカに行かれたのですね。
    アメリカンインディアンのネイティブもすごく興味ありますし、エクレクティックメディスンにも興味あるので最低1年くらいじっくり滞在してみたいのですが、車を運転できない私には住むには中々難しい土地かも・・・??

    コメント by Rieko さん — 2006/07/22 @ 6:51 AM

  4. >クリフローズ(初めて聞きました)、実に様々な用途に使われていたのですね。

    コメント by Hanoen — 2006/07/22 @ 10:01 AM

  5. >きれい~。エネルギッシュ~。自然のど真ん中の植物の生命力ですね。素敵な写真をありがとうございます。

    コメント by Hanoen — 2006/07/22 @ 10:03 AM

  6. >うう~いいなぁアメリカに行かれたのですね。
    >アメリカンインディアンのネイティブもすごく興味ありますし、エクレクティックメディスンにも興味あるので最低1年くらいじっくり滞在してみたいのですが、車を運転できない私には住むには中々難しい土地かも・・・??

    コメント by Hanoen — 2006/07/22 @ 10:04 AM

  7. 「クリフローズ」。岩のように硬い感じのところとは対照的なやわらかいイメージのお花なんですね!
    強さを知った上での優しさ??
    知恵を知ることで、身近にあるものを知り、どのように活用していくかを考える。
    この言葉は、自然だけではなくて、いろいろなことにあてはまるように感じました。

    コメント by Chinois9642 — 2006/07/22 @ 3:57 PM

  8. クリフローズってなんて魅力的な花なんでしょう。。。
    ふわっとした綿毛のようなものの写真はすごくデザイン的でもあり…
    まるで天使が舞っているようでもあり…
    岩の中にこういう光景があるなんて、ほんと自然の恵みですね。

    コメント by スタッフK — 2006/07/22 @ 9:15 PM

  9. >「クリフローズ」。岩のように硬い感じのところとは対照的なやわらかいイメージのお花なんですね!
    >強さを知った上での優しさ??

    コメント by Hanoen — 2006/07/23 @ 12:38 AM

  10. >まるで天使が舞っているようでもあり…
    >岩の中にこういう光景があるなんて、ほんと自然の恵みですね。

    コメント by Hanoen — 2006/07/23 @ 12:39 AM

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