blog

母、老い

実家に帰ると
老いが進んでいる母がいて
ご飯を食べながらこぼすし
愚痴ばかりいうし
髪がボサボサだし
すぐ疲れた、痛いというし
腰が前より曲がってるし

老いていくのは仕方がないのだけど
まだ若くて化粧品の仕事をしていたときは
化粧は欠かさずしていたし、生き生きとしていたし
美や健康には多少の知識があったし
それなりに友人もいただろうな

でも今はあまり人とは話す機会もないし
ご飯も一人で食べているし
日中はずっと部屋で電気をつけてテレビをつけてボーとしてるし
同居している家族とは話もしないし
あれがない、これどこやったって常に探しているし

母が部屋を出たすきに仏壇に手を合わせ、「お父さん、なぜ先に逝っちゃったの」
と言ってみたり…

歳をとって老いていく自分の親を見ているのはやるせない
心の中のモヤモヤはずっとあるし、変わっていく親の様相をなかなか受け入れられない
こんな風になると思ってなかった、とか、自分の親なのに
少しでも早く帰りたいと思ってしまう自分がいたり、優しい言葉もかけてあげられないし
帰宅の道中で「あの言葉はちょっとキツかったかな」とか後悔にさいなまれながら
いろいろ、いろいろ、いろいろ考えて
頭の中を浄化している。