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20060202 「木」余すところなく

昨日の続きです。
今回のプログラムで、モミの木の新月伐採と精油づくりを楽しむという
木の伐採からそれが精油になるまでを自分の五感で感じることができる
とてもすばらしい体験をしました。
新月伐採の写真は残念ながらないのですが、みんなでのこぎりで
3本の椴松の木を伐採する作業をこなし、木が倒れそうになると
積もっている雪が天からパラパラと落ちてきて、あーーなんてきれいなんだろ
そして伐ったばかりの木の切り込みからの香りと冷たい空気が一緒に
なって何ともいえない絶妙な癒し。これが”自然”?なのかも。
そしてみんなと一緒になって葉をちぎったり、枝を確保したり
思いっきりはしゃいでいた自分を思い出します。
いわゆるこれって共同作業になんですよね。
スタッフも参加者もとっても人間味のあるすばらしい方々で
我を忘れて笑い転げて、雪の上でこけたり、別の意味で癒されました。笑
伐採した椴松の枝葉はまたさらに細かくし精油づくりの機器に納められます。
これは企業秘密だそうで、少しだけ写真に公開ですね。
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現地では、精油づくり体験のほかにもっと大事なことを教わりました。
「木の教え」(塩野米末著:草思社)という書籍にもあるように
木には2つのいのちをもち、ひとつは植物としてのいのち、生きものとして
葉や花、実、種をつくり子孫を増やす人生としてのいのち。
もうひとつは木材としてのいのち。
せっかく長い時間をかけて育った木を伐って使うからには
むだなく上手に使おうとしたきた昔からの知恵と工夫があるわけです。
その思いや世界が北海道の下川町では、確かに今も残され
伐採されない木たちは等間隔で残され自然としての美しさを保ち、
伐採された木たちは、精油以外にも炭として、またはテトラポット(画像)、
枕の中身等として余すところなく役立てているそうです。
この木たちのもつ薬理効果や自然治癒につながるチカラは
昔から伝わる、無駄にしない自然を大切にする心工夫や努力があって
初めて得られるものなんだと思いました。
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精油作りで使われた、葉は足浴に!これが熱い!けど気持ちいい。(左上画像)
取れた液体は精油と芳香蒸留水になってお土産に頂きました。
今、わたしの部屋ではまだ下川にいるような香りが漂っています。(^・^)
これから化粧水を作ります。
参考:木の教え 塩野米末(草思社)
木の教え
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