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20061017 フランスの処方

昨日、一昨日と2日間にわたって、
東邦大学薬学部東邦植物療法研究会・グリーンフラスコ共催の
「フランシス・アジミナグロウ博士芳香植物療法」講座を受講してきました。
内容は
「芳香植物療法の基礎と臨床への応用編」~薬用植物・エキス剤・治療薬です。
製薬好きといわれる(らしい)フランスでは、薬剤師さんが様々な症状・疾患に対して
植物をつかって処方をしています。
どんなふうに、どんなカタチで行われているか、ネットや書籍にない、生の情報を
聴講することができて、とてもよかったです。
この講座は去年からはじまり、今年で2回目。また来年も行うそうなので皆さんも是非。
講座の資料はすべて無断転載・記載が禁じられているので、内容をここで
書くことができませんが、内容が濃く、私自身はとてもいい勉強ができたと思っています。
出席者の多くが感じていることだと思いますが、ここで聞いたことはすべて
薬事法の関係で日本の中で使うことはできません。
私自身も勉強になったとはいえ、応用・活用するつもりもありません。できないし。。
できないゆえに、ジレンマもあるわけですが、ここでは様々な実際の話を聞き
今後、日本のマーケットの中でどういう形で活用するか考えることは必要です。
以前、たまたま出会った植物療法士さん(フランスの国家資格をお持ちの日本人女性)
との話の中で、使う精油なども医療用と一般用があり、日本では入手できないことが
多いと聞いたことがあります。
本当にいいものが、日本では取り入れることができない。そのことが前提で
日本の中で植物療法をメディカルな分野で構築しようとしてらっしゃり、
そういった方たちを本当に尊敬します。
私にはほど遠い世界ですが、こういったオピニオンリーダーの方たちの背中をみて
自分たちが今できることを、やっていくしかないですよね。
またフランスでのこの治療方法・処方なども、多くの中のひとつですし
これがすべてではないと思っています。またこれがすべての人に当てはまることでも
ないと思います。”これが一番いい”でもないのだと思います。
1人でも多くの方が、生活の中で予防医学として様々な視点で様々な形で
植物療法を取り入れるきっかけを、わたし達が作っていくことができれば
いいなぁと思っています。
私の中では、まだまだ天と地の差くらいある遠い世界ですが、
自分がこうやりたいと思うことを少しずつ実践し、自然や環境にもつながる仕事として
担っていきたいと思います。
今回気づいたこと
「病気」と「不調」は違う。今、日本人の多くはこの「不調」が多いのかな?
と思います。だからこそ、心と身体の両面の予防医学の大切さをより一層強く感じました。
またこのような機会があれば、どんどん参加していきたいです。
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