父、再発-父のこと16

3月13日都内の病院へ生検結果を聞きにいく。
やはり最初と同じ、癌でしたという報告。この時、主治医はしきりに「再発」という言葉を繰り返しました。
私が前回「取り残し」と言ったのを訂正するかのように。

私は取り残しを「再発」と繰り返すのにとても違和感を感じていました。なぜそこまでいうのかなって。
帰宅後、「癌・再発」で調べてみました。すると
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「再発」とは、治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することをいいます。
——————–引用元:国立がん研究センター「がん情報サービス」より

そうか。つまり原発の癌でたとえ目に見えないほど小さい癌が残っていたとしても、「顔出す」という表現になり、「再発」というんだなとわかりました。それにしてもずいぶん”患者を脅すような言葉”だなと感じました。

主治医の先生からこれからの治療方針が(病院のガイドラインにそって)話があり、父はそれでも臓器温存を求めつつ、話を聞いていました。その後おえらい先生にかわって、さらに輪をかけるようにたたみかけるように治療をしないことによるデメリットを「大変なことになりますよ」と大きな声で言われ、たぶん父はこの時一番まいっていたのではないかと思います。

これまで父の病院につきそい、いい大人が一人で来ることができないのかと思われていたかもしれないが、実は私自身は父のことが心配だったかというよりも、今の西洋医学の実態というのを肌で感じたかったというのが本音です。しかも「癌」という患者に対して、医者が病院がどのように治療していくのか、本当の意味で「治してくれるのか」というのを知りたかった。

治るとはなんだろうと。ずっと考えていました。

私が帯津先生の話を聞いたのはずいぶん前ですが、その頃はまったくエネルギー医学についてちんぷんかんぷんで、ただ確かに言葉こそは記憶に残っており、確かにブログに書き留めていた。その時の日記はこちら、とこちら→。この日記は「つながりの医療の創造」というホリスティック医学協会のシンポジウムの時の話。確かに私はその時「生命場」という言葉を書き残していました。
この言葉が今更、とてもとても大切なことに気づくことになるなんて思ってもみませんでした。

なぜならその時に書いた記事が今さらながらはっきりと確信がもてるからです。

「わたし達が生きていくには、細胞が生きていることと同時にたましいや感覚、感情などの一種のエネルギーが生きていることが必要なのだ。人はガンや病気で西洋医学として死ぬのに対して、魂だけは生き続けるといわれる。つまり生きるには、2つの「生きる」が必要なんだと思いました。」
「人は生命を維持するために、あるいは生きるために様々な環境の中で、そこから発信されるメッセージからその術を学び、取り入れ、整理されて心と身体が作り出されるものだと思う。
エネルギーを高めるのは、病院だけでない自分の身の回りも、つまり生きていくための生命場はいつでもどこでもそこにあるんですね。エネルギーを高めるのは、場でなくて人だということですね。きっと。」



つまり今の父にとって、目の前にいる医者の言うとおりにすることとこの場=病院にいることは本当の意味で「治る」ことではないだろうと思いました。
「治す」と「治る」この両方がひとつで初めて「治癒」がうまれ、「医療」として成り立つのではないかと思います。
ホリスティックという言葉の概念が少しずつ私の中で溶けだしてきました。

シンポジウムが2007年、ちょうど10年前です。10年後の今、「生命場」とはを考えさせられるなんて思っても見ませんでした。

病院の帰り、お蕎麦屋さんへ父と母と一緒に立ち寄る。いろいろ考えることもあるだろうに。そばをすする楽しみを味わいながら。そしてこれからもお蕎麦をすすって食べてほしいなと思い。。。

PS:父の記事はこれまでプライベートな内容なのでパスワードをかけてきましたが、同じ病気の方で少しでも情報を探している方がいたとしたら、その方のチカラになりたいと思い、差し障りのない内容のときだけそのまま公開するようにいたしました。私もそうだったように、少しでも私の情報が役に立てばと思います。事実をそのまま感じた通りに記事にしています。病気や治療方法、考え方について全ての方が共通することとは思いませんが、少しでもたくさんの方が良い方向へいくことを願います。


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