20051204 エゴマ

友人からエゴマをいただきました。
今日の夕飯は鍋だったので、ポン酢の中に少し入れてみたり
茹で野菜にまぶしてみたり、ふむふむあまり味も香りも強くない。。。
でもせっかく、勉強の素をいただいたのだから、【エゴマ】調べてみることに。
前々から植物油については調べていたのだですが、エゴマ油はさすがに
調べていませんでしたし、そもそもエゴマ＝油という発想なく・・笑。
エゴマは漢字で“荏胡麻”と書きます。
”胡麻”ですから、赤飯などにかける胡麻塩のゴマ（ゴマ科）と
間違えられやすいのですが、まったく別ものでシソ科の植物です。
植物学的にはシソ（紫蘇）と同じ植物でエゴマの学名は Perilla rutescens (L.)
Bitt.var.frutescensで、植物のシソは Perilla frutescens ar.crispa (Thunb.) Deane。
（シソはエゴマの変種と位置づけられているそうです）
エゴマの実とシソは匂いの成分である精油成分に違いがあります。
エゴマはゴマ(ゴマ科)、ナタネ(アブラナ科)やベニバナ（キク科）と同様、種子から油を採取します。
エゴマの一番の特性はα-リノレン酸（オメガ３）が豊富。これは有名ですね。
体内で合成できず食品から摂取しなくてはならない必須脂肪酸。
身体の細胞膜をつくるのに大切な役割があります。
また、いわゆるＤＨＡとかＥＰＡ類と同様、動脈硬化や心筋梗塞の予防に適しています。
アレルギーやアトピー性皮膚炎の原因から第六次改定日本人の栄養所要量
ではオメガ６とオメガ３の脂肪酸のバランスを４：１にすることが求められています。
エゴマにはフラボノイド類が多く含まれ、古くから薬効が認められ利用されており
またポリフェノールも多く含まれ、アレルギー治療に効果があると
考えられているそうです。
シソの実エキスはヒスタミンとロイコトリエンを抑制するといわれ、
ヒスタミンはくしゃみや鼻水といった症状、ロイコトリエンは鼻づまりや
目のかゆみを引き起こす、花粉症症状そのものですね。
★今からの季節からが花粉症対策は効果的なのだそうですよ。
尚、カブセルインの油をそのまま食すサプリメント的飲用については、
専門の者のアドバイスによって用いた方がよいかと思われます。
http://altnature.com/gallery/perilla.htm
欧米では様々な食べ方があるようですし、日本でもドレッシングや
和え物によく使われています。エゴマの種子を軽く炒ってすりつぶし、
和え物や団子などのたれ、うどんやソバの薬味などが有名。
福島県南会津郡田島町には“しんごろう”と言う伝統食があってうるちの
ご飯を半搗きにし、エゴマが入った味噌をつけて焙ったもの。美味しそう！
国産の種子、油をなかなか摂る機会が少ない日本です。
エゴマはもともとはインド、中国中南部などの東南アジア原産のシソ科の
植物だそう。昔は全国各地で栽培されていたようですが、現在では
エゴマの栽培は福島県が多いよう。是非、国産のエゴマを食したいですね。
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200105/hot.htm
えごま：カルシウムなどのミネラル、ビタミンＢ１、Ｂ６、ナイアシン、パンテトン酸なども豊富。
（参考：五訂食品成分表（女子栄養大学出版部）種実類）

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