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20050815 植物の生き方に学ぶ
植物化学のことをかじったときに
これは多くの人に伝えていかなくちゃって思ったことがあります。
卒論にも提出したし、また近い内容の本も出版されています。
植物に含まれるフィトケミカル(植物化学成分)って
植物の生合成からなる二次化合物で、そもそもなぜそれは出来るの?
というのが私の素朴な疑問でした。
で調べていくと植物の生き方も人間と同様で、敵から身を守るためや
子孫を残すためにパワーを使い、頭をつかい、工夫し戦いながら
生きてるということがわかりました。
例えば、タンニン。
お茶の渋みのタンニンはハーブのほとんどに含まれる成分で
収斂作用があります。で、タンニンはどうして作られるのぉーと
調べたわけです。笑
ひとついい例があります。
カエデやポプラなどの植物は毛虫がつくと葉に含まれる石炭酸化合物
とタンニンの含有量を自ら増やし毛虫を嫌がらせて防衛します。
また近くの食べられていない植物らも、石炭酸化合物が増やされていた
という実験結果もあるそうです。
植物同士がなんらかの生体防御のための生体相関物質を発し警告しあい
敵から身を守ろうとしたことが理由に考えられるそうです。
そうやって、同士のコミュニケーションのために植物は
アルカロイドであったり、タンニンであったり、揮発成分(テルペン)
だったりをうまく備え、使っているようです。
植物が、移動できない植物が一生懸命生きるために備え付けた
すばらしい植物化学成分とその信号なるチカラはまだまだたくさんあります。
そしてそれは私たちの自然治癒力に活かしていくことができるんです。
メディカルハーブに惚れたのはそんなことがきっかけでもあります。
人間も一生懸命生きる中でうまれるチカラは他の人を元気にする
信号を発することもできるし、心や身体を元気にすることに繋がるかも
しれませんね。
植物の生き方を”ちょっと””うまく”
自分の生き方と重ねてみては如何でしょう。
<参考>
植物と親友になるために
身近な雑草のゆかいな生き方
動物たちの自然健康法
植物の私生活