20080911 たくさんモノがあるよりも

薬草のルーツみたいなものを調べていると
とても楽しいのはご存知だと思いますが
今、Hanoenがはまっているのはスパイス。
今更なのですが、このスパイスをじっくり深く調べていくと
とても楽しいし、尊敬の念?を抱きます。笑。
昔スパイスは大層貴重なもので、それこそ貴族や王の宝として
様々な物品の交換手段や健康維持、病気予防、祈りや崇拝などに
活用されていたもの。
古代エジプトでは、死んでも魂は再び体内にもどるといわれ
王の棺には、防腐剤としてクローブやシナモンが入れられ
そのクローブは口臭予防として宮廷の官吏が天子に政事を
奉上するときに活用され、ピラミッドの建設には多くのにんにくが
体力づけに薬として用いられてきたのだとか。
実は私が気に入っているサイトで、自分の好きなキーワードを
登録しておくと、毎日新しい本の情報がピックアップされ
自分では知らない世界のたくさんの本が、また未発売のものも
含めて知ることができます。
そのサイトで、ある人がある本を読んだ感想を書いたものを読んで
思わず私も読んでみたいと思った本がこれ。

世界を変えた野菜読本
この本はひとつの野菜や植物素材に深くつっこんだ内容が
網羅されている本で、素材そのものの話というよりも
その素材をとりかこむ時代の痛切な背景だったり環境だったり
なぜ、その時代にその植物や野菜が必要だったのか、
どう活用されていたのかを知ることができます。
(実は、健康や美容というより、今でいう「貨幣」のような存在)
先のスパイスもそうなのですが、
今はたくさんのモノであふれていて、あれも、これも手に入る時代で
取捨選択できる私たちなのですが、
この本を読み終えて、何でもある時代がそんなにいいことでもないような
気がしてしまうのは私だけでしょうか。
いかにその食材を大切に、うまく活用するかってのは
その時代に、その環境にもっとも適して、たったひとつしかない存在ゆえ
なのかもしれないと思うのです。
私たちは今ある、そこにあるものを見ているだろうか。
今ある、そこにあるものをうまく活用しているだろうか。
たくさんモノがあるよりも
今、手に届くものの良さをじっくりと見つめて
たとえば、辛いのか、苦いのか、すっぱいのか、しょっぱいのか、甘いのか
それぞれの味覚を知ってその良さを上手に使っていきたいものです。
とくにスパイスは1種類の中に、何百種類の香りの成分があって
そのスパイスを何種類ものとブレンドすれば、互いの香りの
成分同士がコラボレーションして、深い味わいとなるわけですよね。
さんしょう、わさび、からし、、日本のスパイスも立派な香りの素材。
月桂樹、にくづく、めぼうき、花薄荷、唐辛子、丁子、うききょう・・
西洋のスパイスにも立派な和名がついていて、これもまた楽しいです。
そうそう明日までお借りする予定だった
レンタルボックスで販売していた
ハーブとせっけん舎」のHerb Kitchen Soap が完売となりました。
ハーブとせっけん舎
地元の皆さん手にとって下さって本当にありがとうございました。
日曜日は9月の物販会です。
ハーブの香りを是非体感しにいらしてくださいね。



2 Comments »

  1. 世界を変える野菜って・・・すごい。
    なんて思ってしまいました。
    でもスパイスとか薬草ってやっぱり意味があって、
    今は、何でも化学式にされて粉薬とかにされてしまうけど、天然で、その力を持っているものがこの世に存在することに、神秘じゃないけど、感謝してしまいますね。
    素敵な石鹸ですね。だから完売なんですね。さすが!

    コメント by runa2tomo — 2008/09/12 @ 9:07 AM

  2. >でもスパイスとか薬草ってやっぱり意味があって、
    >今は、何でも化学式にされて粉薬とかにされてしまうけど、天然で、その力を持っているものがこの世に存在することに、神秘じゃないけど、感謝してしまいますね。

    >素敵な石鹸ですね。だから完売なんですね。さすが!

    コメント by Hanoen — 2008/09/12 @ 11:42 AM

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