20080203 ハーブをもっと身近に

メディカルハーブ検定対策講座にも対応して行っている
現在のYカルチャーセンターの講座も3月で修了します。
ハーブの歴史から成分のこと、剤型のこと、ハーブの各論や
ブレンド講座など毎回実習つきで盛りだくさんでしたね。
私個人としては、最初の第1回の「メディカルハーブの世界と歴史」
が一番面白かったかな。
古い歴史には植物学者やハーブの学者さん、著明な人がたくさん
でてきますよね。みな、植物誌を残したり体系を残したり
それが今もなお、この時代になっても受け継がれているのです。
手法や使い方が現代風に変化しても、「安全性」として
ずっとずっと受け継がれていくんですね。
私は歴史の中で登場する「カルペパー」や「W・ターナー」さん
「ジョン・ジェラード」さんが残した、薬草(ハーブ)にまつわる言葉が
結構好きです。
この言葉は、ハーブから熱い思いが伝わってくるすばらしい言葉です。
この間、「ナズナ」を調べていたら
シェパーズパースを見つけ、雑草扱いされるこの草も
出血した傷に生の草をあてて応急手当として使ったり、浸剤やチンキ剤としても
広く活用されていたことが分かりました。
ニコラス・カルペパーはこの「ナズナ」の植物を
「これほど効能の優れた植物は少ないというのに、まったく軽んじられている」
と残し、私は別の意味で、日本のハーブ、身近にある植物も
もっと知り学び、使っていくことが大切だなと気づかされました。
今日の新聞記事で野菜が甘く、セロリも苦味がなく食べやすい野菜として
栽培され、販売されて話題を集めている記事がありました。
でもセロリは「苦味」が特徴のハーブでもあり、東洋では湿と寒を助長するもの。
この苦味がスパイスの効いた辛い料理と合うように出来ています。
野菜本来がもつ、「苦味」「甘味」「辛味」など、人間の感覚神経に
信号として送り、「美味しい」という感情を沸き興しているのだと思う。
昔の人が残した「言葉」はそれぞれ意味がちゃんとあって
素材そのものの良さがその言葉の中には隠れている。
それは、改良されていない「植物」本来の姿形から捉えたもの、
使い方も使う量も自然や地球に負荷のない、十分な中で生まれた
言葉なのだと思う。すべては使うわたし達に託されていることなのですね。
セージのハーブにはこんな言葉が残されています。
「庭にセージがあるというのに、なぜ人は病気で死ぬのだろうか?」
(メイサーの本草書)
セージは浄化のハーブとしてよく知られていますが、「長寿のハーブ」と
して、記憶回復力に力を貸してくれるともいわれています。
記憶に関連するから、香りがより高いハーブなのだと想像できますね。
※Yカルチャーの講座はまた4月度も募集を行います。



コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

コメントを投稿するにはログインしてください。