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20060806 石けんと植物

先日の狭山市緑化植物園で昔石けんとして使われてきた植物を
見ることが出来ました。
muku
この植物の名前は「無患子」と書いて、「ムクロジ」です。
本州から沖縄、アジア(主に山地)に生息しており、庭木や公園樹としても栽植されるそう。
私がその場でみたムクロジはそんなに高くはありませんでしたが、高いものだと15M位
あるそうです。夏には枝先に淡緑色の小花をつけるそうですが、花も見られず。
実はこのムクロジの果実は径2cm~3cmほどの黄褐色の球形で、中に硬い黒い種をひとつ含む
大変、おもしろい果実です。
この種子は煎って食用になるそうですが、それよりも羽子板の羽のおもりとしての方が
有名かもしれません。いわゆるカーンという響きのよい音はこの種子の音。
ネットで検索したらとてもいいサイトがあったので見てみてください。
ところでこの実の皮ですが、サポニン(泡の正体)を多く含み、
石けんの代用として、昔はよく使われたそうです。
awa
このようにネットに数個いれて揉むと泡がたくさん出てくる。
学名のSapindus mukurossi Gertn 属名は「sapo indicusインドの石鹸」から
きていて、石鹸性の果皮がインドでは古くから石鹸として利用されてたことに由来
するそうです。
この季節は花を楽しみ、秋には実をつけたムクロジを、冬には落ちた実を
拾ったりして楽しむのも良いでしょうね。
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