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20051009 ブラックコホシュ
婦人科に適用されるといわれる
ブラックコホシュについて調べてみました。
いわゆる婦人科系疾患に用いられると、女性雑誌や健康食品のPR誌などに
よく登場する薬草の一種ですが
実はあまりご紹介したことがないのですが、よく聞かれるハーブでも
あります。
ブラックコホシュは現在エストロゲン補充療法にかわる自然療法として
あるいは、月経前症候群(PMS)や月経不順のハーブ療法として
期待されています。いわゆる植物性エストロゲンと呼ばれています。
ヨーロッパでの研究では、のぼせ、不眠、軽度のうつ症状、神経過敏
など、閉経に伴う肉体的・精神的症状に対して効果が認められています。
ハーブ療法の有効性と安全性を評価するドイツの科学機関、
「ジャーマン・コミッションE」も更年期障害やPMS、月経不順の
治癒に効果的としています。
ただ、長期利用に伴う副作用は不明。長い間昔から利用されていた
ハーブであることは事実です。
ただし、エストロゲン作用のハーブは不用意に利用しない。
(乳腺炎、子宮線錐腫、子宮内膜症の病歴には薦めないことが多い)
ブラックコホシュの原産地は北米西部といわれ、草丈が2m以上。
近縁種の日本原産のサラシナショウマの根茎は生薬として、第14改正
日本薬局方に収載され種種の症状に利用されています。
数百年前はリウマチの痛み止めに使用し、19世紀初めには月経のストレスや
緊張を開放するとして女性の間で愛用される。
中医学では身体から熱を取り除き、毒性を減らし、気管支から粘液を
取り除いて喘息を楽にするとも言われています。
【参考】
ブラックコホシュ (Cimicifuga racemosa) 根 キンポウゲ科
※ブラックコホシュは強いハーブので定期的には利用しないことが大事。
成分:ビタミンA,B1,B2、B3、K、リン、カルシウム、セレン
マグネシウム、カリウム、鉄、ナトリウム、ケイ素、マンガン
亜鉛、硫黄、揮発油、トリテルペン類、イソフラボン、他
主に、黄体形成ホルモン分泌促進作用、エストロゲン受容体結合作用
骨密度減少抑制作用、ホットフラッシュに対する作用、鎮静、鎮痛
解熱、更年期障害としてのほてりの改善や骨粗しょう症予防など。
安全性:クラス2b;2c
(特別な指示がない限り使用制限が適用されます)
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