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20050608 たかがスパイスされどスパイスすばらしきスパイス

健康と食にかかわる海外動向記事をチェックしていたら
『体を守るスパイス』(シカゴトリビューン)という記事を発見。
引用すると・・・
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多くのスパイスは慢性病と関連する細胞障害を予防する
植物性化学物質を含んでいることが学術誌
”Lady’s Home Journal 5月号”で報告された。
内容
●チリパウダー:カプサイシンが関節痛を緩和する抗炎症作用を有する
●シナモン:2型糖尿病を予防し、血中のグルコース値、コレステロール値
 トリグリセライド値を低下させる
●カレーパウダー:アルツハイマー病と関係する脳内アミロイド斑の
 形成を抑制する
・・・・・・以下省略
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今日はスパイスの話
チリに含まれるカプサイシンは植物に含まれる辛味成分で
おおむね窒素を含む酸アミドといわれています
辛味成分は交感神経にスイッチをいれ、エネルギー消費や
糖、脂肪分解促進に役立つと言われています。
唾液の出をよくする作用もあり、また食欲増進効果もあります。
カプサイシンは無臭性ですが、辛味成分には刺激性のにんにくや
からし、芳香性のショウガやクローブがあります。
ちなみに辛味とは
甘味・酸味・苦味・塩味を基本味(現味)+旨味の5基本味の
味覚とは違う分類(種類)で、渋味やえぐ味と一緒で
口腔粘膜・鼻腔粘膜の刺激による痛覚や舌粘膜の収れんによるもの
とされます。
チリには辛味成分のほか、カプサンチンという赤色をした
脂溶性の色素成分が含まれています。
他にも話題のβカロチンも含まれ、栄養的にも高評価。
また体内で蓄積できるので毎日摂る必要がありません。
体内でビタミンAに変わり皮膚や粘膜、胃腸、肺、気管支、
膀胱、子宮などをおおう上皮組織の分化に働き、さらに
目の網膜にかかわるロドプシンの主成分としても役立ちます。
これから夏にむけてスパイスのおいしい季節になってきますね。
(その前にジメジメ梅雨がやってきますが・・・)
βカロチンは油といっしょにとると吸収率がアップするので
是非、レシピに工夫をしてこれからの夏を乗り切って欲しいですね。
この植物のすばらしい力を使って身体のためにまたは心のために
生活の中に上手にスパイスを使ってみるのもいいかもしれません。。
chiri
【参考】
健康食品新聞(食品化学新聞社)/食品学総論/栄養成分バイブル 他

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