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20050912 漢方セミナー

先日、NIKKEI丸の内キャリア塾の東洋医学講座へ
行ってきました。少しそれをまとめてみたいと思います。
植物療法系のセミナーにいくと最近はもっぱら漢方の話が多く
それでいて、漢方のイメージアップをはかりましょうーーみたいな
運動もあって、ということは漢方って身近になりつつもあるんだけど
どうもまだ怪しいというか、うさんくさいというか
そんなイメージがあるんだろうなって思います。
確かに歴史をたどっていくと西洋医学が入ってきたときに
東洋医学(中医学)はこぞって背後に追いやられて
それでいても何となくこっそり取り入れられつつあったので
何だか科学的じゃなく、数値化できるものでもなく、そんなふうに
ひっそりオカルト的に存在してきたということらしい。
だもんで、今でも何となく”あやしい”感じと”暗い”感じが
そのままなんですね。
漢方のいいところをかいつまんでまとめてみると
人一人の身体のベストコンデションは皆違う
という中庸という考え方で漢方は処方され、ここが西洋医学と
一番違うところでしょうか。
そしてそのバランスを保つために一人一人の”気”にあわせた
漢方が多種多様に複合され、身体の機能を調整することを目的に
処方していると考えられます。
お薬は数値化され法則性と再現性を基本に考えられているもので
必ず、人によって例外が現れることがデメリットです。
ただ、これは否定するものでもなく、両方大事なところを知るべき
ということです。
最近現代の病気の根本原因はストレスがほとんどだと思います。
そのストレッサーもまた人によって様々。
だからこそ、バランスが重要になってくるんですね。
漢方は症状にあわせて生薬を処方されるので、例えば、今イライラ
しているのか、ヒステリックな状態なのか、気力が低下気味なのか
気のめぐりが悪いのか、そういった自分の状態を良くわかっている
ことが大事だと思います。
そして、もっと大事なのはその漢方を使って、
どういう自分にもどしていくのか、そのベストコンディションの
状態もしっかりわかっていなければいけません。
一番いい時の自分にもどしていく、といったことが大事になってきます。
普段の生活で身体の調子が悪いのに、これが普通な状態と思うのは
あきらかにおかしいわけで、早くおかしいことに気づいて
それを治そうという意識がまず必要ですね。
自分を大切に、身体を労わる。
今の現代人にとても大事なことと思います。そうでないとせっかく
いい漢方もハーブももちろんお薬も効果的とはいえません。
それから漢方は一般の人が簡単に手に入れられるものではありません。
だからこそ、今は、なるべく信頼できるところからの入手を
おすすめします。漢方はピンキリだから素人ではかなり判断が難しいです。
ハーブをブレンドするときもいろいろな考え方があって
私は私なりの基本の考え方があります。
今の生活習慣に無理のないように飲んでいただくことだったり
状態を見ることとか、根本に隠れているストレスの感情だったり
基本の考え方にちょっとプラスして選んでみたりしています。
漢方のそれぞれの理論や考え方もとても勉強になりました。
こういうエッセンスも少し取り入れながら、一人一人にあわせた
ハーブティーを作って差し上げたらいいだろうなっと思いました。
漢方もハーブも上手に取り入れていきたいですね。
uikyou
ウイキョウ(茴香)

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