20060802 今そこにあるもの

ＳＮＳのマイメイトさんのある日記を読んで
そういえば、と思い出したことと、ナバホに行ったことで感じたことを書きます。
私がナバホに行く前は、一生懸命アメリカインディアンの本を読みあさり
昔インディアンは薬草とか治療とか、どういう考えでもってやっていたのかを
知りたく、調べあさっていました。
当然、むこうに行けば歴史や民族、国のこと、気候や自然のこと学びとって
得るものがあるだろうと思っていたわけです。
実は先日マイメイトさんの日記を読んで、東洋医学や自然療法を積極的に
取り入れていらっしゃる（尊敬している☆）方の日記を拝見したんですね。
その中で、普通に家庭の中にある素朴なものを上手につかって自然治癒を高めて
いくといった内容を読んだとき、ふっとネイティブアメリカンのことを思い出しました。
アーチーズだったかモアブだったかな。観光途中に
添乗員さんが、「みなさん、ジューンブライドはなぜジューンブライドなのか
ご存知ですか？」と質問されました。
実はここは雨が本当に少ない州で、砂漠地帯とよばれるところ。
総雨量、年間22センチしかないそうです。それでも雨は恵みの雨で
少ない雨の水を使って、身体を浄化（洗う）そうなんです。水をふんだんに使える時期が
女性が一番きれいになれるという時期で、一斉に花嫁になるといわれたそうです。
ナバホではお風呂というものはなく、スウェットロッジの小さい版（焼いた石に
水をかける蒸気浴）のようなもので身体を浄化していました。それは水が少ないからです。
ですから身体を洗う水を使えたのは雨の多い時期（３－５月）のためた水を使っていたと
いわれているそうです。
また花嫁さんの身体の匂いを消すためにブーケにセージをつかっていたとも
いわれているそうです。セージしか匂いをけす植物がなかったから。
つまり、その土地のその時代のその文化ならではの生活をしていただけで
何も特別なことはなかったんだと私は感じたんです。
そこにあるもの、いえ、それしかないものを選ぶこともなく。
たくさんある中でとびきりこれが使えたから、でもなく、とびきり効果があったから
薬草をつかったわけでもなく、”それしかなかったんだ”
と思ったわけです。（なんだそんなの当たり前じゃんと思うよね。笑）
日本に帰国して、何を思うか。
今、私たちの生活に不自由なことってあるかな。
足りないものはあるだろうか。
それしかない、と思うものはあるだろうか。
いや、身の回りにはたくさんのものがあふれている。
１００Ｍ歩けば便利なコンビニで何でも買うことが出来る。
でも、買う前に、そこにあるものでできないかな。
それしかない、という世界で知恵や工夫で何かできないかな。
いま、私たちが生きている環境の中で便利なもの。これは本当に必要なものだろうか。
いま、そこにあるもの。なんか発見していきたいな。

人が冬に過ごすスウェットロッジ

ナバホのおばあさん

髪をとくブラシ（ユッカの茎枝を使ってつくる）
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