20060210 箸をつくる

椴松の枝をおみやげに持って帰ってきて
eda
もう1週間以上もたちました。
私が帰ってからすぐに実行したのは「箸づくり」
持ち帰ってきたばかりのモミの木の香りが漂うこの枝は
樹皮がまだ柔らかく、樹液もまだたっぷり。松脂はベタベタしていて
手にも服にもついてしまってなかなかとれない。
かなり苦心しました。
樹液の話で思い出したのは、木にとって樹液って太陽から浴びた
エネルギーでつくった生成物を根へ運ぶ、下降液の運搬を担う役割が
あるんだそうです。
だから、この運搬を損なわれるのがとっても木にとってダメージなんだ
といわれているそうです。
そっかぁ、お役ご苦労さまでした。笑
ところで箸づくり、最初の樹皮をはがしていくのは難なく簡単。
樹皮をはがすと今度はさらっとした感触の木肌がでてきます。
すーいすーいと、次の木肌も削っていくと、今度はひんやりした木肌。
木っておもしろいです。
このいくつもの色の違いや質感を楽しんでいると、あのモミの木を
伐採した時の、年輪の色々がこの色なのかなぁと想像できます。
そして削っても削ってもいつまでも香りがやまない
この空間にいることがとても気持ちよくて。
確かに箸づくりは正直いって大変です。
そばに市販の箸をおいて、みようみまねで箸らしく削っていきます。
木が生きてきた人生をそのまま活かして箸にしたい。
そんな願いをこめて作っていきます。
私も心と力をこめて一生懸命削りました。
そしてやっとここまで。
hasi
ひねりや、でこぼこもそのまんま、活かして・・・。
この後に、植物油をぬります。ヤスリできれいにしてから
サンプルで届いた、害のない天然の油を塗ります。
一昨日届きましたよ。
nisu
この箸は宝物になりそうです。
いつもこの箸を持ち歩いて、外出先で使いたいと思います。
なるべく割り箸を使わない、そんな心遣いを先日の森林スタッフに
学びました。
森林の話ばかりで申し訳ないけれど・・・・・笑
【ポイント】
★なるべく伐採して時間をあけずに創ること
★作業をはじめたら、一気に削ること
(かたくなると削るのがとても大変です)
★木にはクセがあるので、クセをつかんで流れにそって削る
★香りを楽しみ、形を楽しみ作業するとよりいい形に仕上がります。
Hanoenの持論でした。(^・^)
今日は姪っ子ともちもちパンをつくったよ!
motimoti
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14 Comments »

  1. すごく素敵なお箸!香りと感触が伝わってきます。
    物が溢れていて使い捨てのこの時代、素材の本質を知って工夫をし、大切にする。
    この精神は私たち大人から是非、子供達にも伝えたいですね。
    hanoenさんオススメの「木の教え」。
    昨日予約をしていた図書館から連絡がありました。楽しみです♪

    コメント by suzu☆ さん — 2006/02/11 @ 5:20 AM

  2. 愛着もわくし、長くもちそう。
    私も作ってみたいな~hanoenさんのブログを見るたびに、私も森林行ってみたい・・・という気持ちが増します(笑)
    もちパン、おいしそう・・・@@

    コメント by あつ子 さん — 2006/02/11 @ 10:20 AM

  3. 自分で苦労して削ってこそ、木や森をもっと大事にしようという気持ちも起きますよね。
    今回自ら足を運んで直接手にして作ったhanoenさんの言葉だと説得力があります。

    コメント by みのりー♪ — 2006/02/11 @ 3:57 PM

  4. こんにちは!
    とってもステキはお箸ですね。
    曲線というか、味わいがあります。
    枝を削っている間、そんなに良い香りがするんですか。
    生きているって証拠ですよね。
    それにしても、hanoenさんって器用ですねー(感心!!)

    コメント by クロサンドラY — 2006/02/11 @ 4:29 PM

  5. >hanoenさんオススメの「木の教え」。
    >昨日予約をしていた図書館から連絡がありました。楽しみです♪

    コメント by Hanoen — 2006/02/11 @ 10:35 PM

  6. >私も作ってみたいな~hanoenさんのブログを見るたびに、私も森林行ってみたい・・・という気持ちが増します(笑)

    コメント by Hanoen — 2006/02/11 @ 10:36 PM

  7. >自分で苦労して削ってこそ、木や森をもっと大事にしようという気持ちも起きますよね。

    コメント by Hanoen — 2006/02/11 @ 10:38 PM

  8. >曲線というか、味わいがあります。
    >枝を削っている間、そんなに良い香りがするんですか。
    >生きているって証拠ですよね。

    コメント by Hanoen — 2006/02/11 @ 10:39 PM

  9. お箸って、手作りの凸凹してるのに手にフィットする感じが、私は好きです。
    でも手間がかかっている分、結構高いんですよね。
    これは宝物になりそうですね。

    コメント by anela2006 — 2006/02/11 @ 11:05 PM

  10. >でも手間がかかっている分、結構高いんですよね。
    >これは宝物になりそうですね。

    コメント by Hanoen — 2006/02/12 @ 1:26 AM

  11. 手作りの箸、素敵ですね!そして、それを作ったhanoenさんと、作った箸の今後の使用法も素敵だと思います。
    今はバレンタインが近く、先日ラジオで過剰包装のことが話題になっていて、とても気になりました。
    だから、外出時に作られた箸を持ち歩いて、割り箸は使わないようにするというのは見習わなければ~と思わされましたよ☆

    コメント by Chinois9642 — 2006/02/12 @ 6:15 PM

  12. >今はバレンタインが近く、先日ラジオで過剰包装のことが話題になっていて、とても気になりました。

    コメント by Hanoen — 2006/02/12 @ 11:49 PM

  13. わぁ、素敵♪なめらかなカーブがなんともいい風合いを出していますね。
    木をお箸にする作業・・
    その中でもいろんなことを体感し、思うことができるんですね。
    こういう作業って、本当にほっとしたり、癒されたり、また、パワーを感じたりしそうですね。
    hanoenさんの自然への愛がなんだか伝わってきました♪
    そういえば、木のクセ・・というので思い出しましたが、サラリーマンの人が突然山にこもり、数年間木と暮らした話をテレビでやっていました。見出したらおもしろくてね。
    その方は、今ではログハウス作りのプロになられて、木のクセをつかみ、削り、これから先にこの木がどう変わっていくかも計算して削ったりして作るそうなんです。やっぱり生きているんですよね~。

    コメント by ちびたろー♪ — 2006/02/12 @ 11:59 PM

  14. >そういえば、木のクセ・・というので思い出しましたが、サラリーマンの人が突然山にこもり、数年間木と暮らした話をテレビでやっていました。見出したらおもしろくてね。
    >その方は、今ではログハウス作りのプロになられて、木のクセをつかみ、削り、これから先にこの木がどう変わっていくかも計算して削ったりして作るそうなんです。やっぱり生きているんですよね~。

    コメント by Hanoen — 2006/02/13 @ 12:10 AM

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